ふたりで考える、仕事の話AI活用 / マーケティング
きれいな広告なのに、なぜか信用できない。
広告がきれいでも、知りたいことが分からない。そーくんとボスが喫茶店の広告例を見比べ、何を伝え、どこを確かめてから公開するか考えます。

「上手につくれた」と「選びたくなる」の間。
そーくんボス、AIでつくった広告って、すごくきれいなのに、見た瞬間にちょっと身構えることがあるんです。うまく言えないんですけど。
ボスあるね。その違和感を「AIだから」の一言で片づけずに、今日は広告の中で何が分かるかを見てみよう。
炎論学の「生成AI広告は信頼毀損か効率化か」では、生成された表現への拒否感や、使い方を工夫しようとする意見が整理されている。ここで紹介されているのは、収集されたSNS上の反応だ。すべての消費者の評価や、広告の成果そのものを示すものではない。
そーくん元の記事では、見る側とつくる側の意見が分かれていましたね。僕たちが広告をつくるなら、どこを確かめるとよさそうですか?
ボス小さな喫茶店を例に考えてみよう。まずは、何を伝える広告にするかだね。
あなたは、どちらの店に立ち寄りますか。
そーくんコーヒーが宇宙に浮いているような画像、つくれそうですよね。「日常を、特別な一杯に」って入れたら、かなり雰囲気が出そう。
ボスいいね。じゃあ、同じ店にもうひとつ広告を用意しよう。こちらは「朝8時から。持ち帰れます」。出勤前の人が見るとしたら、何が違うかな。
見せ方 A日常を、
日常を、
特別な一杯に。
香りがひらく、豊かな時間。
見せ方 B朝8時から。
朝8時から。
持ち帰れます。
出勤前に立ち寄れる、小さな喫茶店。
自分が選んだ理由を、もう少し考える
Aは気分や世界観を、Bは利用する場面を想像しやすくしています。「雰囲気を楽しむ店を探している人」と「出勤前に買いたい人」では、必要な情報も変わります。
どちらが売れるかは、この見本だけでは分かりません。まず、誰に・どの場面で見せるかを決める。それが次の検証の出発点です。
そーくん僕が朝、駅へ急いでいるならBかも。店に入ってから「まだ営業していません」ってなるのは避けたいので。
ボスその理由は、絵の上手さとは別のところにあるね。いつ開いているか、持ち帰れるか。自分が利用できると分かる情報だ。
そーくんでも、休日にゆっくりする店を探していたら、Aの雰囲気も気になります。いつもBがいいわけではないですよね。
ボスその通り。読む人の場面が変われば、必要な情報も変わる。広告を見たあと、何をしたい人なのかを想像するところから始めたいね。
広告を頼む前に、AIへ伝えておくこと。
そーくんじゃあ、「いい感じの広告をつくって」だけだと、AIも困りますね。誰に、何を伝えるかが入っていない。
ボスそう。営業時間や価格、持ち帰れる商品、使ってよい写真も伝えよう。値段や時間が変わっていたら、誰に確かめるかも決めておきたいね。
制作前にそろえる、小さなメモ
- 誰が読む?
- 駅へ向かう、出勤前の人
- 何を知りたい?
- 今、開いているか。持ち帰れるか。
- どこで確かめる?
- 店舗の最新の営業時間と商品情報
- 誰が確認する?
- 情報を更新できる担当者
そーくんこのメモを渡して、店頭用とWeb用の文章をつくってもらう。そう頼むほうが、直すときにも判断しやすそうです。
ボスうん。ただ、根拠のない「地域で一番」が混ざっていないか、画像に実際には出していない商品が描かれていないかは確かめよう。案が増えたあと、誰が見るかも決めておきたい。
たくさんつくった、その後が大変。
そーくん3案なら見られますけど、毎週30案になったら、僕はどれが最新版か分からなくなりそうです。
ボスそれなら、下書き、確認中、公開済みを分けてみようか。今どの案を誰が確認しているか分かると、古い原稿と取り違えにくくなるね。
そーくん素材を探す場所をそろえて、確認する人へ原稿を渡して、修正した理由を残す。その流れも含めて考えるんですね。専用のアプリが要りますか?
ボス今ある共有フォルダや表で整理できるかもしれないよ。どこで取り違えや待ち時間が生まれているかを見て、必要ならツールをつないだり、管理画面を試作したりする。
次につくる1枚で、何を確かめる?
そーくん次は、きれいにつくれたかだけで終わらせずに、見る人が必要な情報を見つけられるか、聞いてみたいです。
ボスいいね。「何の広告だと思った?」「利用する前に、まだ何が知りたい?」と聞いてみる。印象と、実際に行動した結果は分けて記録しよう。
そーくん感想がよかっただけで「売れる広告ができた」とは決められない。でも、どこで迷ったかは、直す手がかりになりますね。
ボスそうだね。掲載する場所や見た人によっても変わるから、試した条件を残しておこう。
そーくん自分の会社で制作が回らなくなってきたら、今の素材の置き場や、確認のやり取りを見てもらうところから相談できそうです。
ボスうん。画像を探すのに時間がかかるのか、確認の返事を待っているのか。困っているところを見て、やり方を変えるか、道具をつくるか考えよう。
