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ふたりで考える、仕事の話AI活用 / データの確認

空欄を埋めないAIのほうが、役に立つことがある。

取れなかった数字が、いつの間にか「0」に。こはるとボスが、AIで集めた情報を記事や報告に使う前に、確認済み・不明・推定を分ける工夫を考えます。

青いグラフの一部を空欄のまま残したノートと、情報カードを確かめる虫眼鏡。

空いているところ、埋めておきました。

こはる
報告の表に空欄があると、埋めたくなるんですよね。でも、数字が取れなかったところに「0」と入れるのは違いますよね。
ボス
違うね。「0件だった」と「確認できなかった」では、その後の仕事が変わる。AIに整理してもらうときも、最初に分けておきたいところだ。
こはる
問い合わせが0件なら、そのまま報告できます。取得できなかったなら、担当者に聞かないといけません。
ボス
私たちが開発した情報サイトでも、取れなかった数字を0に置き換えないようにしている。見た目を整えるために、材料の意味を変えないんだ。
こはる
文章になると、もっと見落としそうです。「目立った反応はありませんでした」と書かれたら、ちゃんと調べたように読めます。
ボス
だから、流暢な文章かどうかより、何を根拠に書いているかを見る。読みやすく直す前に、元の情報を残すことが大事だね。

数字を置く前に、意味をそろえる。

こはる
AIに「推測しないで」とだけ言えば、足りますか?
ボス
それだけに頼らず、渡す情報の形も決めるといい。確認できた値、情報元、調べた時刻、不明な項目。何を残すかを決めてから、受け取った内容を検査する。
こはる
例えば「投稿が見つからなかった」と「検索サービスにつながらなかった」も、別の欄にするんですね。
ボス
そう。どちらも記事の材料は増えないけれど、次にすることが違う。前者は調べた結果、後者は調べ直す必要がある状態だ。

似て見える数字でも、次の仕事は違う

  1. 確認して0件

    調べた範囲と時刻を添えて、結果として扱う。

  2. 取得できず不明

    0にせず、再取得や担当者への確認を残す。

  3. 幅のある推定

    一つの数字に丸めず、幅と条件を残す。

  4. 材料が足りない

    結論を急がず、記事化を見送る選択もする。

こはる
推定の幅も、そのまま残すんですね。真ん中の数字を一つ出したほうが、説明しやすい気もします。
ボス
説明しやすくなっても、確かさは増えないからね。SNSで集めた投稿からの見立てを、世の中全体の割合として見せるのも避けたい。

一か所の失敗で、全部を捨てない。

こはる
確認で一つ間違いが見つかったら、記事を全部つくり直しますか?
ボス
どこが壊れたかによる。ある話題の材料だけが条件を満たさないなら、その話題を外して理由を残す。一方、話題の識別番号が重複していたら、全体の取り込みを止める。
こはる
使えるところまで捨てるのも困るし、壊れたまま混ぜるのも困りますね。
ボス
そうなんだ。今回の仕組みも、話題ごとの問題と全体の問題を分けている。外した内容は元データに残して、あとで何が起きたか確かめられるようにしているよ。
こはる
でも「十件調べました」とだけ報告されたら、私には除外されたことが分かりません。
ボス
その通り。採用した数と、外した理由まで必要だね。処理が終わったことと、すべて使えたことは分けて伝えよう。

きれいな報告より、判断できる報告。

こはる
空欄をなくすより、空欄の理由が分かるほうが助かります。次に誰へ聞けばいいか考えられるので。
ボス
報告を受けた人が動けることが大事だね。数字だけ渡すのではなく、何が未確認なのかも仕事の一部として残す。
こはる
まず、今使っている表で「0」と空欄が混ざっている列を見てみます。そこからなら始められそうです。
ボス
いいね。AIが受け取る前に、その列が何を意味するか決めよう。過去の表も、根拠が分からない値を勝手に確定させないようにしたい。
こはる
「分からないところを残して」と頼むのは、仕事を減らすお願いではないんですね。
ボス
むしろ、あとで確かめ直せる仕事にするお願いだね。そこが整うと、記事でも社内報告でも、AIに任せやすくなる。