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ふたりで考える、仕事の話AIと仕事AIへの作業指示 / 開発の引き継ぎ

AIとの開発を翌日へつなぐ引き継ぎ書。試してやめた理由と未確認の条件を残す手順。

日を変えてAIに開発の続きを頼んだとき、昨日試してボツにした方法をまた最初から提案されてしまうことがあります。動画ツールの開発記録をもとに、決めた理由・確認済みの範囲・次の作業を引き継ぎ書に残す手順をこはるとボスが辿ります。

動画のフィルムの隣に、次の作業を示すしおりが付いた開発ノートが開かれたイラスト。

「この方式は使わない」だけでなく、なぜその方式を選んだかの理由を残す。

こはる
ボス、日を変えてAIに作業の続きを頼んだときに、「あれ、そのやり方は昨日うまくいかなくてやめたのに、また同じ提案をしてきてる!」ってなること、ありませんか? 毎回最初から説明し直すの、すごくもったいないなと思って。
ボス
新しいチャットを開いたり、別の担当者が続きを頼んだりすると、そこまでの経緯が見えなくなるからね。だから私たちが動画ツールを開発するときは、「何を決めて、どこまで確かめたか」を引き継ぎ書(PLAN.mdなど)に書き残しながら進めているんだよ。
こはる
引き継ぎ書には、「この方式は使わないこと」って禁止事項だけ書いておけば足りますか?
ボス
禁止事項だけよりも、「なぜそう決めたのか」の理由を一行添えておくのがコツだよ。たとえば動画の切り抜きでは、「選んだ開始位置がズレるのを防ぐために、時間がかかっても再エンコードする方式を選んだ」と理由まで残しておくんだ。
こはる
あ、なるほど! 理由が書いてあれば、次の日のAIも「速くなるからコピー方式に変えました!」とは勝手に戻せなくなりますね。もし新しい案を出すとしても、「開始位置がズレないか」をまず確かめるところから考えてくれそうです。

ボツにした案も、「どの環境・条件で試した結果か」を添えて記録する。

ボス
この動画ツールの開発記録には、実際に試して採用しなかった案の結果も残してあるんだよ。たとえば「文字起こしを速くしようと別の設定を試したけれど、そのパソコン環境では認識の精度が落ちて、待ち時間もかえって増えたので見送った」という記録だね。
こはる
へえー! でもそれって、「その設定はどんなパソコンでも絶対にダメ」と言い切れるわけじゃないですよね。新しい機種や別の環境になったら、うまくいく日が来るかもしれませんし。
ボス
いい視点だね! だからこそ、「どの端末で、どんな音声を使って試したときに、どうなったか」という条件と結果をセットで残しておくんだ。そうすれば、将来環境が変わったときに、同じ素材でもう一度比べ直すことができるからね。
こはる
ただ「禁止!」ってルールばかり増やすより、「前回こういう条件で試したらこうなったよ」って書いてあるほうが、人間の引き継ぎでもずっと動きやすいです。忙しい日の業務引き継ぎとそっくりですね!

次のAIが作業を始めるための引き継ぎ

  1. 守る条件と理由

    録画を外へ送らないなど、判断の背景まで残す。

  2. 確認したこと

    使った素材、環境、結果を一緒に記録する。

  3. まだ試していないこと

    実装した機能でも、確認が残る条件は分けて書く。

  4. 次に行う操作

    開く場所や実行手順、終わりの条件まで具体的にする。

翌日の依頼では、「どこから着手して、どこまで記録して終えるか」を渡す。

こはる
この引き継ぎ書があれば、次の日はAIに「引き継ぎ書を読んで、続きをお願い!」って一言かけるだけで大丈夫ですか?
ボス
もちろん動き出すけれど、もう一歩だけ具体的に「引き継ぎ書の『次の作業』の欄から着手して、修正とテスト、そして引き継ぎ書の結果更新まで進めてね。まだ確認できていない項目は未確認のまま残して」と添えると、仕事の終わり方がピタッとそろうし、外部へのデータ送信や権限の追加みたいに勝手に変えてほしくない境界線も守らせやすいんだよ。
こはる
そっか、作業してもらうだけじゃなくて、今日の結果を引き継ぎ書に書き足すところまでを1セットにするんですね!
ボス
そうそう。もし境界線に関わる変更が必要になったら、勝手に書き換えずに理由と選択肢を残して相談してもらうようにするんだ。
こはる
途中で止まるときも、「ここまでのテストは通っていて、あとこの1つを決めてもらえれば再開できます」って残してくれたら、私もすぐ判断できます!

「コードを書いた段階」と「実機で確かめた段階」を分けて引き継ぐ。

ボス
引き継ぎ書を更新してもらうときに、もう一つ気をつけているのが「完了」の書き方なんだ。プログラムを書いた段階と、実際のブラウザで動かして確かめた段階は、同じ「完了」に混ぜないようにしているよ。
こはる
たしかに! 短いテスト動画で動いただけで「録画機能:完了!」って書いてあったら、次に引き継いだ人は「1時間の動画もテスト済みなんだな」って思い込んじゃいますもんね。
ボス
その通り。だから資料の中でも、「自動テストで通ったこと」「実際の画面で確かめたこと」「まだ試していない長時間などの条件」を分けて書いておき、新しいテスト結果が増えたら古い記述と食い違っている箇所も一緒に直してもらうようにするといいよ。
こはる
更新日だけ今日になっていて中身が先週のまま残っていたら混乱しますもんね。最後に「今日はどこを書き換えたか」が一行あるとすごく読みやすいです。
ボス
まずは小さな機能追加を1つ選んで、AIに実装から引き継ぎ書の更新まで任せてみて、そのあとまったく新しいチャットを開いてその引き継ぎ書だけで迷わず次の作業へ進めるか試してみるとよく分かるよ。
こはる
それなら引き継ぎ書がちゃんと伝わっているかもすぐテストできますね! 明日の自分がまた一から説明し直さなくていいように、今日の作業の締めくくりとして引き継ぎメモから頼んでみます。